アーセナル/冨安健洋・DF
試合結果 | 出場状況 | 得点 | アシスト |
11/11(土)24:00-エミレーツ・スタジアム アーセナル 3-1 バーンリー | スタメン フル出場 | 0 | 0 |
プレミアリーグ優勝チーム予想
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■コンタクトが外れるアクシデントも3戦連続先発、フル出場で現地メディアから高評価
20年ぶりのプレミアリーグ制覇を目指すアーセナルは第10節終了時まで無敗を維持していたものの、前節は敵地でニューカッスルに0対1で敗戦。今節は昇格してきたばかりで、19位に沈むバーンリーとホームで対戦した。3日前のセビージャ戦(チャンピオンズリーグのグループステージ第4節)は「違和感があった」とのことで前半のみで交代し状態が心配された冨安健洋は無事に公式戦3試合連続で先発した。ホワイトが体調不良でベンチ外となったため4-3-3の右SBで先発した。
この試合は右SBでスタートした冨安は前半から躍動した。右CBサリバ、そして右FWのサカと軽快に連携し、アーセナルの隙のないビルドアップに加わった。対峙した19歳FWコレオショは今季のプレミアリーグでトップクラスのドリブル数と成功数を誇っている期待の若手アタッカーだが、完璧に抑え込む。前半19分には右サイドを走ったFWマルティネッリに見事なサイドチェンジパスを送り、同20分にはこぼれ球に左足を合わせてシュート。このフィニッシュは惜しくも相手DFに当たって跳ね返されたが、攻撃的なプレーでもしっかり存在感を示した。後半9分、これまでは冨安が1対1の勝負で完全に抑えてきたコレオショに左サイドを突破された。後ろから冨安を押して倒したかに見えたが、このプレーに主審の笛は鳴らず、折り返しのクロスのクリアボールがMFブラウンヒルの足元に流れると、左足で蹴り込まれた。実はこの少し前から冨安はコンタクトレンズが外れるアクシデントに見舞われていたらしい。このコレオショとの攻防戦の少し前から「5分くらいコンタクトの片目がなくて。2回も外れるってまさかの状態が起きちゃったっていうのもあるんです」と話して19歳FWに競り負けた要因を明かしたが、結果的に抜かれたことについては「守備の選手の厳しさというか、それ以外全部止めてても1本行かれたら、まあそれは攻撃の選手にとっては手柄になる」と話して、潔く負けを認めた。それに、3日前に感じた違和感の影響もあった。故障箇所は「言わないです」ときっぱり。しかしこの試合では「状態的にそんなにガンガン行くほどの、本当のベストな状態ではなかった。なのでちょっと後ろで作りながらっていうところは考えてました」と語り、最高のコンディションではなかったことを認めていた。
試合は前半終了間際にトロサールのゴールで先制したアーセナルだが、後半9分に冨安が絡む失点で同点に追いつかれる。しかし、失点から3分後にコーナーキックからサリバのゴールですぐに突き放し、後半29分にジンチェンコの2段蹴りで左足ボレーを合わせてダメ押しとなる3点目を奪った。後半39分には途中出場したMFビエイラが一発退場となり、10人の戦いを強いられるアクシデントも発生したが、試合はそのままアーセナルが勝利した。アーセナルは勝ち点を27へ伸ばし順位を3位へ上げている。
現地メディアは高水準の評価を下しており、「football lopndon」では採点記事で7点を付与。寸評にはこう綴られた。「右サイドに移った日本代表は、おおむね素晴らしいプレーを見せた。バーンリーの得点シーンはもっと強さが必要だったかもしれないが、守備は総じて良かった。ファイナルサードでも配球と連係プレーで大いに貢献した」。また、「The Standard」も7点を付け、同様の見解を示している。「ルカ・コレオショに抜かれ、バーンリーにゴールを許した際、ファウルを求めた。この日、彼が本当に困っているように見えた唯一の瞬間だった」と。失点には絡んでしまったが、チームの快勝もあり、ネガティブな印象はあまりない。タイムアップ直後、満面の笑みでアルテタ監督と肩を組んでいた姿からも、その様子が窺える。
今週は代表ウィークでプレミアリーグは一旦休みとなる。冨安は日本代表として11月16日にパナソニックスタジアム吹田でミャンマー代表と、21日にはサウジアラビアでシリア代表と2026年ワールドカップアジア2次予選を戦う予定となっている。プレミアリーグは25日にアウェイでブレントフォードとの一戦が予定されている。
冨安健洋ダイジェスト動画
ブライトン/三笘薫・MF
試合結果 | 出場状況 | 得点 | アシスト |
11/12(日)23:00- アメリカンエキスプレス コミュニティ・スタジアム エヴァートン 1-1 ブライトン | 後半0分IN | 0 | 0 |
■後半から出場の三笘、ジョーカーになれず。相次ぐ主力選手の怪我と過密日程の余波!
3日前のヨーロッパリーグのアウェイでのアヤックス戦でフル出場した影響で6試合ぶりのベンチスタートとなる。三笘がベンチから試合を見つめるのは、今シーズンの公式戦で9月24日に行われたボーンマス戦以来9試合ぶり2度目となった。今節の相手であるシェフィールドは前節終了時点で最下位に沈んでおり、相手との実力差も考慮して、ターンオーバーするには最適なタイミングだったのかもしれない。
ブライトンが1点リードした後半頭から出場した三笘はいつも通り左MFにポジションをとる。後半7分には左サイドを突破して得意の折り返しクロス、同13分には左サイドの角度のない位置からだったか、至近距離から左足を振り抜いて枠内にシュートするもキーパーにセーブされる。早くて的確なパスでもチャンスを演出し積極的に仕掛ける三笘だが、そんなブライトンの優位が一瞬にして崩れ去った。後半24分、MFダフートが危険タックルで一発レッドカードの退場処分となり、一気に形勢逆転となる。そして、後半29分、押し込むシェフィールドが同点に追いつく。右サイドからの高速クロスにCBウェブスターが滑り込んだが、必死に伸ばした左足に当たったボールが味方ゴールネットを揺らして、不運なオウンゴールとなった。ホームで最下位相手に痛すぎる引き分け。勝ち点を1つしか伸ばせなかったブライトンは順位を8位に落としている。
三笘は試合後、「戦い方も、メンタル的にもちょっと引きすぎたところがありました。やるべきことがはっきりしてないってところで、やっぱり(守るのか攻めるのか)どこに行くのか迷いがあったのは事実です」と話した。「レッドカード後も、自分たちがやるべきことをやれば、全然(1点リード)守れたと思います」と厳しい表情で語った。
この結果、ブライトンはリーグ戦で6戦未勝利。クラブの悪い流れの中、今回の代表戦をどう受け止めるのかと聞かれた三笘は、「やっぱり、このまま悪い流れのまま行きたくないってのもありますけど、一旦切り替えてくところもありますし。代表でしっかり結果を残して、いい状態でまたプレミアリーグに臨みたいと思います」と話した。日本、サウジアラビアと続く、移動も含めての厳しい連戦が待っている。次節のブライトンはアウェイでのフォレスト戦。
三笘薫ダイジェスト動画
リバプール/遠藤航・MF
試合結果 | 出場状況 | 得点 | アシスト |
11/12(日)23:00-アンフィールド リヴァプール 3-0 ブレントフォード | スタメン フル出場 | 0 | 0 |
■プレミア2度目の先発フル出場でリヴァプールへの“フィットぶり”を海外称賛!
9日のヨーロッパリーグのトゥールーズ戦に先発したが、好パフォーマンスを発揮できず、前半だけで交代。地元メディアからは酷評が続いていただけに、今季アンカーで主力を務めているMFマクアリスターが累積警告による欠場の今節も出場するか不安視されたが、クロップ監督が擁護した通り先発しリーグ戦では初めてフル出場を果たした。
ブレントフォードが深く座っていたのでボールをたくさん受けた。味方からの厳しいボールをしっかり納めてボールをキープ。最終ラインまで落ちてビルドアップに何度も加わった。タイミングのいい縦パスで決定機の機転となるなど、好プレーも見られた。55分にはファーストタッチが流れ、奪いにいった際に、ノアゴーアと激しく接触。ノアゴーアはその場にうずくまり試合はストップ。VARチェックではスパイクが相手の足に入っていたが、判定はノーファール。最近のレッドカードの出方を考えるとラッキーだったかもしれない。試合を通してシンプルに徹し、空中戦の能力は非常に有効的だった。しかし、14回のデュエルで勝ったのは3回。4つのファウルはチーム最多。出場停止のマクアリスターが5枚目のイエローカードを受けて出場停止となったが、ブライトンでプレーした昨季が35試合の出場でイエローカード8枚だったことを考えると、アンカーポジションの激しさがわかる。
試合は前半39分、華麗な連係から最後はFWサラーが先制点を奪うと、後半17分に再びサラーがヘディングで追加点。同29分にはFWジョタがミドルシュートを叩き込んで、3対0の快勝を収めた。順位も2位まで上げて、首位のマンチェスター・シティと1ポイント差と迫っている。
米大手の「ESPN」は採点記事で高評価の「7点」を付与。こう賛辞を寄せている。「エンドウは試合のテンポをうまくコントロールし、ハイペースで快適なプレーを披露した。彼がマージーサイドに定住し始めている兆候だ」と。英紙「スタンダード」も同様に7点を与えており、「VARにより退場となる可能性もあったが、それ以外では堅実だった。日本人で唯一マイナスだったのは、それだけだった」と指摘している。
次節はマンチェスター・シティとの大一番が控えているリヴァプール。エースで10番のマクアリスターが出場停止から帰ってくるが、遠藤に出番が回ってくるのか注目だ。
遠藤航ダイジェスト動画
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