1月30日、浦和レッズの松尾佑介が、ベルギー1部リーグのKVCウェステルローへ期限付き移籍することが発表された。
期間は2023年12月31日までとなる。
松尾は、浦和レッズの下部組織出身で、トップチームに昇格できず仙台大学に入学。
大学時代は2年時に14試合25得点と得点王を獲得し、3年時には12アシストでアシスト王に輝くなど圧倒的な存在感を見せ、横浜FCでプロとしてのキャリアをスタートさせた。
ルーキーイヤーからチームのJ1昇格へ引き寄せるゴールを決めるなど、チームを引っ張る活躍を見せていた。
2022年シーズンから、古巣の浦和レッズへ完全移籍をすることが決まり、主にワントップや左サイドハーフで定位置を掴み、公式戦40試合11ゴール7アシストとチームのエースとして存在感を見せていた。
松尾は、スタッツからも分かる通り自らゴールを決めるだけでなく、チームメイトを生かすアシスト能力にも長けている、攻撃的なスキルが非常に高い選手。
特にスピードに乗ったドリブルは誰も止められず、サイドや中央を次々と交わす姿は、まるでブライトンで活躍をしているMF三苫薫を彷彿とさせる。
KVCウェステルローは、ベルギー1部に該当するベルギー・ファースト・ディビジョンAに籍を置くチーム。
ベルギー・アントウェルペン州ウェステルローを本拠地としており、1917年に学生によって創設されたチームが、1931年に復活した歴史あるチームである。
昨シーズンは、2部に該当するベルギー・ファースト・ディビジョンBを優勝し1部に昇格を果たし、現在23試合を終了し7位とUEFAヨーロッパリーグプレーオフ圏内に位置しており、昇格1年目にして奮闘ぶりを見せている。
基本システムは4-4-2で戦っているが、相手によってフォーメーションを変える可変スタイルでリーグ戦を戦っており、若い両SB、ベルギー代表候補として注目されている22歳のマクシム・デ・カイペルとローマから期限付きで加入中の21歳のアメリカ代表のブライアン・レイノルズの2人のオーバーラップで攻撃を仕掛けていく姿が印象的だ。
サイドアタックに定評のあるKVCウェステルローにおいて、サイドアタッカーとしてJリーグで培った突破力を海外でも生かすことができるか注目であり、多くの日本人選手が在籍しているため、対戦に注目が集まる。
松尾の海外挑戦によってレベルアップすることが、日本代表のアタッカー陣の底上げにもつながるため、代表に割って入る活躍を見せてほしいと共に、欧州で羽ばたく姿を期待したい。
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