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  • 原翔太朗

奥抜侃志 ドイツ2部 1.FCニュルンベルクへ完全移籍


 先月30日、大宮アルディージャのMF奥抜侃志が、2.ブンデスリーガ(ドイツ2部)の1.FCニュルンベルクへ完全移籍をすることが発表された。


 背番号は11を着ける予定であり、契約期間はまだ決まっていない。


 今後は、メディカルチェックを経て正式契約が結ばれ、契約詳細が発表される。



・奥抜侃志の経歴

 奥抜は、中学時代は大宮アルディージャジュニアユースに所属し、高校進学時に大宮アルディージャユースへ昇格。


 その後、高校卒業時に大宮アルディージャへトップ昇格を果たす。


 2018年シーズンの第10節アルビレックス新潟戦で、左ウィングのポジションで先発出場によりプロ初出場を果たす。


 その後、数試合先発で出場を果たしたがマテウスからレギュラー奪取と訳にはいかなかったが、ルーキーイヤーからJ1参入プレーオフを含め8試合の出場を果たした。


 2019年シーズンは、第17節の京都サンガFC戦でセンターフォワードにてスタメン出場し、1ゴール1アシストを記録してからスタメンでの出場機会を増やし、シーズン通してシャドーストライカーのレギュラーとして出場。


 J1参入プレーオフと天皇杯を含む27試合に出場し、5ゴール3アシストを記録し来シーズンに向けて期待が膨らむシーズンとなった。


 そんな2020年シーズンは、藤本主悦やズラタン、播戸竜二など大宮のエースが背負ってきた背番号11に変わり、チームからも高い期待を受けていた。


 だが、開幕からベンチスタートが続いており、第7節の松本山雅FC戦からスタメンでの出場機会が増えていったが、10月から足の怪我を発症し12月上旬まで出場することができなかった。


 それまで2戦連続でゴールを決めていて調子が良かっただけに、悔しい離脱を味わってしまった。


 それでも、復帰してから2戦目になる第40節のレノファ山口戦で2ゴールを決め、残り3戦はシャドーでスタメンに出場することができ、23試合5ゴール1アシストと結果的に前年とほとんど同様の成績を残すことができた。

 2021年シーズンは、開幕の水戸ホーリーホック戦でゴールを決め、スタートダッシュを決めたように見えたが、次節のヴァンフォーレ甲府戦で左ハムストリング肉離れにより4ヶ月チームを離脱してしまう。


 復帰後は、両サイドのウィングのポジションで出場時間を重ね、出場時間数は前年より300分近く減らし1000分にも満たなかったが、要所での活躍が光り17試合3ゴール2アシストというスコアを残した。


 そして悔しさを胸に迎えた2022年シーズンは、なかなかゴールやアシストにつながることは少なかったが、自慢のドリブルで攻撃陣を掻き回し、両ウィングやシャドー、センターフォワードなど様々なポジションで出場機会が与えられる。


 天皇杯を含め21試合1ゴール1アシストという数字に留まったが、出場時間は1085分とシーズン前半戦までに昨年以上の出場時間を記録していた。



 そんな中、8月に入るくらい前のタイミングで自宅にいる時に電話でオファーを受け、悩みに悩み、相馬監督から「自分が後悔しない道が良いぞ」という背中を押す言葉もあり、移籍ウィンドーギリギリの8月31日に、エクストラクラサ(ポーランド1部)のグールニク・ザブジェへ期限付き移籍をすることが発表された。


 尚チームには、元ヴィッセル神戸でかつてドイツ代表のエースストライカーとして活躍していた、ルーカス・ポドルスキとチームメイトとなった。


 第8節のヴィスワ・プウォツクで後半開始から途中出場にてポーランド初出場を果たし、次節からはスタメンで出場するようになる。


 初出場から3節目の第10節コロナ・キェルツェ戦で、左サイドで相手を得意のドリブルでかわし、ゴールライン近くからのクロスのこぼれ球を押し込み、ポーランド初ゴールとなる同点ゴールを記録。


 さらに、味方からのグラウンダーのクロスを右足で合わせ逆転ゴールを決め、チームを2-1の勝利に導く活躍を見せ、加入当初から存在感を見せつける。

 その後も、左ウィングや中盤でスタメン出場を果たし、カップ戦を含む30試合4ゴールという活躍で、ポジション的に攻守において豊富な運動量が求められる中、自慢のドリブルを海外でも発揮し、シーズン途中加入ながらリーグ4位タイのドリブル成功数(52回)を記録する。


 そして次なるキャリアアップである、1.FCニュルンベルクへの完全移籍が発表された。



・1.FCニュルンベルクの現状から奥抜に期待されているであろうこと

 1.FCニュルンベルクはかつて、長谷部誠や清武弘嗣、久保裕也など多くの日本選手が所属しており、今シーズンも林大地の加入が発表されるなど、日本にもゆかりのあるクラブである。


 昨シーズンは、10勝9分15敗と勝ち点39で18チーム中14位と、降格プレーオフを戦う16位とは勝ち点5差と苦しい戦いを強いられた。


 特に得点数がリーグ最小の32得点と攻撃陣が機能せず、クワドオ・ドゥアーの11得点というスコアは立派だが、その次が3得点とドゥアー以外で得点を取れる選手がいなかった。


 そして、守備的なプレイヤーであるがドリブルでチャンスメイクができるリノ・テンペルマンはSCフライブルクへの移籍が決まり、アシストが期待できるプレーヤーは昨シーズン6アシストを記録し、ドリブル成功数42回とリーグ12位の成績を残したマッツ・メラー・ダーリのみであり、より攻撃への依存度が高くなることが想定される。


 終盤左ミットフィルダーを務めていたファビアン・ニュルンベルガーが移籍したことでポジションも空き、奥抜には自慢のドリブルでサイドを掻き回しチャンスメイク並びにゴールの活躍をドイツでも見せてもらいたいし、チームは期待しているであろう。



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